ガリーナ・ルィンブの詩

夜半 目を細めた者の死
流れてゆくのは 腕ではない それは
歯ではない けれど流れてゆく 痩せほそった粘液の方へ
割れた赤い海を運ばれてゆくのは 薔薇ではない
壊れた橋脚だ それは
薔薇じゃない ちがうんだ
壊れた薔薇の牢獄で
果てしなく続く 行列

*ガリーナ・ルィンブ(Галина Рымбу)は1990年、ロシア・オムスク生まれ。詩中「赤い海(красное 〜 море)」にはおそらくモーセの「紅海」が重ね合わされる。прищуренных, руки, превращаясь, в красном разорванном море, роза, в тюрьмеなどР音の執拗な反復、そして繰り返される否定詞がリズムを生み出している。

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