27 10月 2013

ハルムス「魔法使い」

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これは魔法使いについてのお話になる。現代に生きていて、魔法を使わない魔法使いのお話。彼は自分が魔法使いで、どんな奇跡も起こせると知っている。でもやらないんだ。部屋から退去させられることになって、ハンカチを一振りするだけで自分の部屋に残れると知っていても、魔法使いはそうしない。おとなしく部屋から出ていって街の外れの物置小屋に住むのだ。この物置小屋をレンガ建ての素敵な家に変えることだってできるのに、そうはしないで、魔法使いは物置小屋に住み続ける。で、結局死んでしまうのだ。人生でただの一度も奇跡を起こさずに。

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фрагмент из повести «Чудотворец» Даниила Хармса

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