31 7月 2013

イーゴリ・セヴェリャーニンの詩

シャンパン漬けのパイナップル!シャンパン漬けのパイナップル!
驚くほどおいしくて、シュワシュワでパチパチ!
ぼくはどっぷりノルウェー産のシャンパンに!はたまたスペインのシャンパンに!
プツっと湧くインスピレーション!で、筆を執る!

ヒコーキはアブ!クルマは疾走!
特急が風笛を吹く!ヨットは翼で飛ぶ!
こっちじゃ誰かがキスされて!あっちじゃ誰かがぶん殴られた!
シャンパン漬けのパイナップルは パーティの脈動さ!

神経質なお嬢さんのグループに、ご婦人連の刺激的な集まりに
ぼくは人生の悲劇というやつを見せてやる、夢まぼろしの茶番劇でね!
シャンパン漬けのパイナップル!シャンパン漬けのパイナップル!
モスクワから ナガサキへ! ニューヨークから 火星へ!

1915


*イーゴリ・セヴェリャーニン(Игорь Северянин、1887–1941)は「自我未来派(エゴフトゥリズム)」に数えられるアヴァンギャルド期の詩人。『シャンパン漬けのパイナップル』は彼の代表的な詩。他に、「俺は、天才イーゴリ・セヴェリャーニンさ!」から始まる『エピローグ』の詩も有名。革命前ロシアでデカダン的な生活を送り、革命後早い段階で亡命。
マヤコフスキーは『ズボンをはいた雲』などで揶揄。

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